アラスカ日記 Part4 - ORCA
2006年 09月 05日
個人的に、鯨類の中で最も美しいと思うシャチ(オルカ)。
概して、白と黒のコントラストが美しい動物は人気があるものです。
パンダ、ペンギンなどなど。。。
噴気とともに青い海に見え隠れするその頭部と背中と背びれ。黒光りするシルエットのところどころが太陽の光を浴びてさらに黄金色に輝いて見える。その勇姿を美しい背景と共に撮りたいと思う人はけっこう多いのです。が、腕前以前にチャンスという課題もあります。もちろん出会うということ以外に天候も含まれます。
過去2年間お天気には恵まれませんでした。アラスカだからしょうがない。ましてやプリンスウィリアム湾だからしょうがないといってしまえばそれまでですが。
天気が悪いと、ダークグレーの海、グレーの空、そしてマットブラックのオルカが渋い。
ところが、今年は珍しくお天気だー!しかもしばらく続きそうだという。3年目のチャンス。青い海、青い空、白い雲、背景は針葉樹林、氷河、残雪山、そして海はべた凪ぎ。こんなベストコンディションがあっていいのだろうか!!!一生分の運を使い果たしちゃうかも。。。???
が、オルカはまったく姿を見せず。3日目、ついに暗~い曇り空になり、4日目はついに雨が降り始める。風も出てきたようで、入り江なのに海もざわついている。そして当分雨だという天気予報。まあ、人生そんなもんですよね。はい。
そして、曇り空の下、ついに現れました!!!まったく、君達ったら、雨女/男/オルカなの?
子供達とお母さんの家族のグループ。これを「ポッド」といいます。
グレーだって、マットブラックだって、まあいいか、今年も会えて元気な子供達の姿を見ることができてよかったね。
ブリーチングをしたり、テール・スラップをしたり、
スパイホップをしたり、ひっくり返ってみたり、
兄弟同士で絡みあったり、船の真横に飛び出してみたり、無邪気に遊び続ける子供達を写真に撮ったり眺めたりしながら、元気に大きく育って欲しいと願うひと時でした。
来年はもう来れないけど、またいつの日かきっと会おうね。
アラスカ日記はおしまいです。
by MauruuruA
| 2006-09-05 10:36
| 旅行